自分軸を動かしてそれを鍛える

動きの中から軸を再認識しその自分軸を強化する

②足を動かす。
リラックスしてまっすぐ立った後は、効果的な動作の方法に入ります。
このニュートラルな姿勢の状態から自分軸を意識した動きを説明しますね。

自分軸は、大きく分類すると2通りあります。

精神的な心の軸と現実的な体の軸です。
心の軸に関しては、過去のブログを参照していただいてそのイメージをつかんでください。
今回は、現実的な体の軸に関して説明していきます。

まっすぐ立った状態から足を動かして行くわけですが、このとき足の動きに合わせて軸が移動していきます。これが物理的な自分軸です。

一般的には(武道では)これを正中線といいます。

正中線は体の中心とか背骨のところとか説明されていますが、正中線の捉え方を変えるとより使えるようになります。
足の動きに合わせて正中線は移動します。ただ背骨が移動しているわけではないとイメージしてみてください。背骨は骨盤の上で頭との間にありますが、地平線に対して垂直(地球の中心に向かって真っ直ぐ)な状態がいつもとは限りません。背骨は斜めだったり、意図的に曲げられていたり、弓のように弧を描いているときがほとんどです。なので、背骨を中心と見ないほうがいいのです。
では、何を中心と見るかですが・・・、頭と地球の中心をイメージしその繋がった線を軸と見ます。場合によっては、その線の中に背骨や体の骨格が位置しない場合もあるかと思います。その状態が、一般的には不安定な状態で軸ができていない状態です。逆にいえば、その線の中に背骨等の骨格が存在していれば安定した軸の状態といえます。

このように足を動かしてみてください。

まず、真っ直ぐ立った状態で足を揃えます。左右のかかとをつけつま先とつま先がついた状態です。
次に、つま先の向きはそのままで右足を少し前に出します。
次に、左足のつま先をかかとを中心に90度開きます。
伸筋を意識した状態でリラックスした状態をキープします。
膝を少しだけ曲げてみます。

そうすると、この足と足の間を自分軸を移動させることができるようになります。
歩幅が大きいほど移動させることのできる距離は大きくなります。
骨盤をこの歩幅の中を移動させます。その上に背骨があって頭があります。
この状態が安定した軸の状態です。しくみが分かると動きの中でも安定した軸の状態をキープできます。足と足の間から頭の位置が出ると不安定になります。

だからといって歩幅を大きくすればいいというものではなく、リラックスした状態をキープできる歩幅が限界の歩幅と思ってください。

そうして、足を元の位置に戻します。今度は、反対の足を出して動いてみてください。
動いている間、ずっと頭の位置や背骨の形や地球の中心の位置を意識し続けることが大切です。
この意識が自分軸を気づかせてくれます。
自分の軸が見えるようになると、相手の軸が見えるようになってきます。

これを活用するのが合気道の技です。
自分の動きの中に自分軸を発見するところから始ります。

③左右の動き
次回、お楽しみに。