相手軸を動かすテクニック
②物理的なテクニックを使って相手軸を動かすことができます。
今回は、そのしくみをご紹介していきますね。
向き合った瞬間、相手の骨格を見極めます。相手の強い部分と弱い部分を見極め、一気に弱い部分を攻めます。なんてことができればいいのですが、それでは相手体が自分の体より大きかったり、筋力が優っていたらどうにもなりません・・・・。
今回はテクニックで体格差や筋力差をカバーします。物理的なテクニックです。
力学を使います。
この物理的なテクニックはかなり有効です。力学を使います。この時、どんなに力を使っても相手の力が優っていたら無理でしょと思うかもしれませんが、このテクニックは本当に有効です。
テクニックは知れば誰でも使えます。
ただし、ひとつ問題があります。相手も同じでこのテクニックを知ってしまうと使えるようになるので、自分の技が効果的では無くなります。そうした場合、テクニックが優っている方、または新しいテクニックをプラスした方が有利になります。
テクニックを使う場合、
テクニックの能力が拮抗している場合を除き体の大きさや筋力は関係ありません。
ということは、小柄な人でも大きな人に技が使えるってことです。
テクニックの能力が拮抗している場合は、体格や筋力や動きのスピードなどの違いで新しいテクニックをプラスしていきます。大きい人はパワーのテクニックを使うことが多く、小柄で動きにキレのある人はスピードのテクニックを使うことが多いです。映画を観ていても登場人物ってなんかそんな感じですよね。
物理的なテクニック、かなり基本になるテクニックをご紹介します。
手で相手を押します。20kgで押すとします。その瞬間、手のひらには40kgの力が加わります。相手がふらつかないように押されて下がらないように動かないようにする瞬間は20kgに対して20kgの力で反発してきます。ここがとても重要です。50kgで押すと手のひらは100kgになるので自分が耐えられないですよね。なのでいい力加減は自分で調整します。相手に力がある場合は相手のペースに変わってしますますよね。
とりあえず、20kgで押すとします。手のひらの40kgの力をキープしたまま(こことても重要)、自分軸を移動させます。そしてさらに押します。そうすると相手は動きます。
なぜかというと、自分軸を使って20kgで押します。この時、相手軸を押していることになります。相手はこの関係性からお互いの軸の場所や強さを確認しています。無意識に確認します。(ここも重要です)
先に言ったキープというのは確認させるということでその確認させたまま、軸を移動させてぶつかっている場所を錯覚させるということなんです。
錯覚させたまま押すので「動く」ということなのです。
この錯覚は、大きな力を使う必要がありません。
20kgでなくて2kgでも錯覚させることができれば押すことが可能なのです。
だから、愛気道は筋力を必要としないのです。