ほめられると気分がいいものです。
今回は、「ほめる」を例にとって合気道を説明します。
有名な本の中にも「ほめる」ことが重要と書かれています。これはコミュニケーションを取るために必要なのでしょう。
では、誰の為にほめるのか?
自分の為か相手の為かによって大きく違ってくるのです。
まず自分の為であれば、相手をほめることでこんな見返りがあるぞ・相手はいい気分だから自分の言うことはなんでも聞いてくれるはず、要は自分の為に相手をコントロールしてしまうというほめ方です。
相手のためであれば、相手をしっかり見て相手の立場に立ってほめるので、これこそコミュニケーションのためのほめ方です。
前者のほめ方になっていませんか?
相手は気分が良くなるので悪いとは言いませんが・・・
明らかに後者のほめ方の方が強いのです。
合気道もこれと同じです。
自分の為に相手をコントロールしてしまう技よりも、相手をしっかり見て相手の立場に立って技をかける方が技がかかるのです。結果としてコントロールできてしまうのです。
技を知った当初は面白くて相手のことなんかおかまいなしに技をかけまくるかも知れません。
しかし、技を知ったならば、相手の為が何なのかをしっかり見極め技をかける方がはるかに前者よりも強いのです。
それは、独りよがりではなくなるからです。
心のあり方が、技に影響してくるとはこのことです。
「ほめる」これは、心の最強の技かも知れませんが諸刃の剣みたいなものかも知れません。鍛錬が必要な技なのでしょうね。