フレミングの法則や右ネジの法則、この物理的な力は現実に作用しています。
まずはじめに、イメージしやすい動きは、丸を描くときのコンパスの動きですよね。針を図面に置いて鉛筆の部分をくるっと。この鉛筆で書かれた丸の形・弧がとてもすごいのです。
合気道ではこの円の形が技に多く含まれます。回るように・・・円を描く。
しかし、なかなか技が完成しません。完成するための秘訣をお伝えします。
あ、できる人はこの後の内容は気にしないでくださいね。
「考えるな、感じろ!」ただひたすら練習し、できるようになった人はそれでいいのです。天性の感性です。多分、合気道が向いています。かっこいいし。
できない人は、まあ誰でもできるわけですが・・・これにはコツがあります。弧を描くときのコツです。この意味がわかれば、再現性が生まれるし、天性の感性をあまり必要としないことがわかります。
技がうまくできないときに、もしくはできなくなったときに、できるしくみが理解できていれば立て直すのも容易なんです。
弧をどうするかです。どう円を描くかです。どこからどう円を描くか。これだけです。
円の動きを使う。この動きはとても大切です。
回ればいい、回転を使う。こう習った人も多いかと思います。でも実はそうではありません。
回らないし、回転も使いません。それでも円の動きなんです。
回る人、回転を使う人がうまくできない理由、それは、独りよがりな心が現実になってるからです。ただ自分中心なだけでは合気道ではないのです。愛気道的な説明をすると、自分がいて、相手がいて、環境があって、そのタイミングがあって、それらに感謝して、愛を持って、それから初めて現実に技が存在する。だから技が完成するのです。
独りよがりな技では、技にはなりません。相手の存在すらないのですから。
では現実にどうするか?
相手との接触している点を空間に描いた円の奇跡に合わせて移動させるのです。
弧の上で接触点を移動させるのです。
だから、独りよがりではいけないのです。自分を中心とした回転ではいけないのです。
実際に自分を中心として回転の力を相手に使ってみてください。相手はそれに気づいて離れっていってしまします。手を離されてしまいます。仮に手を離さない相手がいたとしたら、それはわざと技にかかってあげようとする練習にならない稽古をつけてくれているのです。思いやりはそこには存在しません。体の故障にも繋がってきます。
独りよがりでない円の動きは、思いやりがある円の動きは、相手が手を離そうとしてもくっついたままなのです。そこに技が存在します。自分と相手の接点をこの空間に円の軌跡の上を移動させること、これが円の動きです。
そして、この円の動きは、大きさは関係ありません。上下左右前後も関係ありません。地球くらい大きければ線のような形になるし、あまりにも小さければ点のようもになります。
いろんな円を組み合わせれば、形はなくなります。最終的には形はないのです。
次に、フレミングや右ネジの法則は、心の世界ともリンクしていて現実に現れてきます。稽古をしていく世界です。